一般に手投げといわれる投手は必要以上に肘を上げすぎていることが多い。
右肘を上げれば良いフォームでスピードが出ると勘違いをしている指導方法にも問題はあるが、腕を上げすぎることによりモーメントアームが短くなることを考えれば、腕は体幹の軸に垂直に近いほうが効率が良い(モーメントアームが長くなる)ということは一目瞭然である。
a.両肘、両肩を一直線上に置いてトップを作り左肘を斜め後方に引いて体幹の回転を誘導すし、左股関節の軸を意識して右腕を振り下ろす。(両膝をそろえる)
b.両足をそろえてaの動作を行う。股関節の自由度が増すため、体幹の回転と股関節の軸回転が行いやすくなる。
c.投げる方向に両脚を前後に置き、右脚に体重を乗せた後、体重移動を行いながらaの動作を行う。より実際の投球に近づくため、フォームを崩さないように心掛ける。
d.セットポジションから始め、ヒップファーストを意識して並進運動を行う。この時、元のフォームに戻らないようにしっかり行うことを心掛ける。