盗塁で好スタートを切る方法
2018.06.28更新
筋力と瞬発力の関係
野球では競技の特性上、最初の動きだし、瞬時の判断力が重要となります。
その中でも、盗塁はその必要性が高くなります。速筋を鍛えて瞬発力を高めることも大切ですが、神経系のトレーニングも必要になります。つまり瞬発力と言うものは筋力と神経の連動がうまくいかないと発揮できないことを覚えておいて下さい。
筋力アップには、ボックスジャンプ、バーベルジャンプ等のトレーニングが有効と考えられており、盗塁のスタートの際の安定性を得るためにバランスボールの活用で体幹の軸安定性を獲得する必要があります。さらには、走塁中にも体幹の安定性が無ければ効率の良い走りは得られません。
試合前のアップでは、全力での盗塁ダッシュを何本か行って、筋力の緊張を経験していなければ試合で筋断裂が起こることを防がなければなりません。
好スタートを導く決断力と観察眼
好スタートは帰塁に注意するよりも2塁への「go」の気持ちが大切です。しかし、この気持ちが大きすぎると失敗しますので注意が必要です。そもそも、完璧なスタートは少ないので、中間の速度やスライディングの技術が成功に大きく係わってきます。
相手投手の癖も見抜くことも大切ですが、自分の後を打つチームメイト(打順で変わる)への配球を考え、捕手の配球癖も考えて、変化球を投げる時に盗塁を仕掛けなければなりません。
成長を促す選手の自主性
筋力アップには片脚ジャンプが有効で、体幹のバランスを維持しながら、より高くジャンプできるようにしましょう。
ミニハードルを用いて素早くステップを繰り返す練習も全身の筋肉を使いながら脚の回転数を高めることができます。
指導者は、練習の意味をしっかり選手に説明し、選手の自主性を引き出さなければ練習の持続性は得られませんので、頑張らなければなりません。神経系の発達は小学生が最も高いのですが、筋トレのやり過ぎにも注意が必要です。
参考資料: 鈴木 尚弘 コーチング・クリニック 8月号 2018年
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