7.下半身の使い方
2015.08.31更新
前脚が接地するまで骨盤の回転は行わず重心を移動させることが下半身に求められる動作である。
軸脚の股関節の屈曲を伴い、体幹を後傾させないで真直ぐに股関節を移動させることが大切であり、膝の屈曲も股関節の屈曲と連動させなければ左肩の開きを誘発します。
エイミングがしっかりと行えなければ、並進運動は行えていないと考えなければなりません。エイミングの崩れは左肩の開きが早くなり、投球腕の動きを早め、球離れが早くなり十分な球速が得られません。
ヒップファーストは並進運動に欠かせない技術となります。しかしこの状態は重心を支える軸脚が後方に残るため、極めて不安定な状態となります(オフバランス)。
この不安定な状態を持ちながら並進運動を行い、前脚を接地でき、体重を乗せることができれば、次に起こってくる体幹の回転運動の完成で素晴らしい速球が生まれます。
一般に投手は、安定した並進運動を好みますが、このオフバランスを克服した時に初めて、理想的な投球フォームが完成するでしょう。
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